カリキュラムの特色
知識・技術・スキルの取得が可能な
特色のあるカリキュラム
教養や専門知識・技術を修得しながら、都市を舞台とした社会へ出たときに必要とされるスキルを身につけ、さらに自らが4年間かけて、調査や研究するテーマを絞り込んでいけるように設定されています。知識・技術・スキルのそれぞれを段階的に、かつ、効率的、有機的に修得することができるのが最大の特色です。
教育の体系
都市生活学部では、都市の中で営まれるライフスタイルの創造を目標に据え、愉しみの源となる都市の文化、それを生み出す舞台としての街、活動する人達の居場所としての住まいの3つの領域を対象に、社会(生活者、市場など)に対する方法論を基盤に据えつつ、工学・芸術(技術、意匠造形)の方法論を活用し、都市における空間、商品・サービスに関する生活者のニーズを構想・企画へと描きあげ、その実現のため事業推進、管理運営を行っていく企画・実行力を身につけるための教育の体系を用意しています。これを図示すると以下の表になります。
カリキュラムにこれらが具体的にどのように反映されているかを次に説明します。
都市のライフスタイル、まちづくり、居住環境等についての実践的な教育研究
都市の文化、まちづくり、居住環境に関する4つの専門領域を設け、都市のライフスタイル領域(13科目)、都市のマネジメント領域(13科目)、都市のデザイン領域(12科目)、都市のしくみ領域(13科目)の専門科目を設置し、実践的な教育研究を行います。
構想・企画を描きあげ事業推進、管理運営を行う企画・実行業務の実践力育成
「プロジェクトマネジメント」により企画・実行力を育成し、演習科目の「コンピュータ演習」、「グラフィックデザイン演習」「空間デザイン演習」、「都市デジタルシミュレーション」、「マーケティングリサーチ演習」のスキルを身に付けることにより実践力を発揮することができます。
商学・経営学をベース
必須科目の「マーケティング概論」、「経営学概論」のほか、「簿記論」、「会計学概論」、「都市の財政学」、「経営戦略論」を学ぶことにより商学・経営学のエッセンスを学びとります。
社会(生活者、市場など)系方法論を基盤
社会系方法論の学習として「マーケティングリサーチ演習」により、社会調査、マーケティングリサーチのスキルを身に付けます。
また、社会(生活者、市場など)への対応方法としての「統計と分析」、「ブランド戦略」、「広告コミュニケーション」、「まちの観察」、「情報社会とくらし」、「ユニバーサルデザイン」などにより生活者、市場の知識を学びます。
工学・芸術(技術、意匠造形)系の方法論を活用
工学・芸術(技術、意匠造形)双方の方法論として「グラフィックデザイン演習」「空間デザイン演習」、「都市デジタルシミュレーション」、でデザインのスキルを身に付けます。
工学部建築学科との区別
工学部の建築学科は専門的に親しい関係にある学科となります、建築学科では建築空間を対象に工学・芸術(技術、意匠造形)の方法論を基盤にすえつつ社会(生活者、市場など)の方法論を活用していく立場となるのに比較して、都市生活学部 都市生活学科では、都市における空間のみならず商品・サービスをも対象として商学・経営学にベースをおき、社会(生活者、市場など)に対する方法論を基盤にすえつつ、工学・芸術(技術、意匠造形)の方法論を活用して、「都市文化のクリエイター」、「街づくりのプロデューサー」、「住環境のデザイナー」になれる素養を有した人材を育てていきます。
工学部建築学科が建築空間の設計と施工(生産)の技術者の育成に主眼があるのに対し、都市生活学部都市生活学科は都市における空間と商品・サービスを対象に商品企画、市場戦略、生産計画、マーチャンダイジング、販売促進、運営管理などの業務を担うビジネスマンの育成に主眼を置いています。
この点から、都市生活学部卒業生は、建築学科と異なり、全員がものづくりに携わるのではなく、営業、開発、事務など多岐の業務に携わります。そのため、スキルの教育に当たっては「ものづくり」教育よりも「理解する」教育を主眼としています。当学部卒業生が実社会で活躍する場合、幅広く商品・サービスの企画開発と事業展開を行なっていくためには、都市建築系やデザイン系の専門家との協同作業が頻繁にあることが予想されますが。その際、協同作業者に自分の企画内容を的確に伝えて技術的、意匠的に深めてもらうためには、最低限必要なスキルと知識を習得することが必要となり、そのため、ものづくりを「理解する」ためのスキル教育を用意しています。
学科 | 人材養成目的 | 教育の相違 |
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工学部 建築学科 | 技術者養成 | ものを作る技術力を身につけさせる |
都市生活部 都市生活学科 | 文系ビジネスマン養成 | 技術を理解できる力を身につけさせる |