専門科目(総合領域)、PBL科目
多様なニーズに応えるために、広い視野が見つく科目を揃えています。
PBL科目
- SD PBL(1)
- この科目は,入学直後の1年次の学生に対して,学部の専門カリキュラムをよく知って各人が自己の目標を設定し,それにあった履修計画の展望を持ち,TCU FORCEの活用に習熟し,論理的な執筆能力や分析的なものの見方など大学の教育課程に不可欠な学習基礎力を習得することを支援するとともに,グループワークの協働作業を通じてProblem Based Learningを体験し,企画提案プロセスにおける探求姿勢,コミュニケーション能力および表現力を養い,併せて担任教員との顔の見える支援関係を築くことによって,学部への帰属意識の形成と個人尊重型のきめ細かな学習支援を目指すものである。授業は,1)全体授業,2)グループワーク,3)個別面談,の3種類のパートから構成される。「全体授業」では,本学部が4つの領域に及ぶ幅広い専門分野を守備範囲とする特色を踏まえ,学生それぞれが専門科目の履修計画の展望を持つために役立つ情報を提供するとともに,TCU FORCEの使い方に習熟し,学業修得と大学生活における的確な目標の設定と振り返りの体験を実施する。「グループワーク」では,5名程度のグループになってProblem Based Learning型の協働学習プロセスを体験し,能動的な探求姿勢と建設的なコミュニケーション能力を涵養する。さらに,2課題のレポート作成を通じて学部生としての研究基礎力を習得する。また学生一人ひとりと担任教員との「個別面談」の機会を確保することにより,顔と名前を知って個人的な相談ができる関係を最低一人の教員との間で築き,学部への帰属意識を持ってきめ細かに支援を得られる状態を構築する。
- SD PBL(2)
- SD-PBL(1)の内容を引き継ぎ,将来のキャリア形成に必要なスキルを再認識するとともに,これからの社会や企業から必要とされる人材とは何かを考える機会を提供する。例えば,社会においてキャリアと見なされるものとして,資格取得,国内外インターン,ボランティア活動,留学,PBL型のキャリアインカレなどがあり,2年次から積極的にこのような活動に参加し,「形あるキャリア形成」を促進することを大きな目的とする。そのために,社会課題にどのように向き合い,自分のキャリア形成をしていくのかを考え,実行し,その結果を出すという一連の活動自体がPBL(Problem Based Learning)であり,このような経験を通じて,有益なキャリア形成の取り組みを加速させる。また,最終的には担当教員と個別面談において,その活動成果と以降のキャリア形成のあり方について振り返るとともに,個々の将来キャリアを明確にするための指導を行う。
- SD PBL(3)
- SD-PBL(1)およびSD-PBL(2)の内容を引き継ぎ,学際的,応用的な内容に取り組む科目である。SD-PBLは持続可能な社会を築いていくための様々な課題について,学生の自発的な活動を通じて解決策を探索していく科目である。SD-PBL(1),SD-PBL(2)は各学部学科の特性に応じたテーマ,手法に基づいて進められるが,このSD-PBL(3)は,全学の学部学科を横断して学生がグループを形成し,大きなテーマの課題解決やプロジェクトに取り組む。各学部学科の専門知識やスキルを互いに提供・活用し,様々な境界を超えた実践的な課題解決能力を育成する科目である。
総合領域1
- キャリアデザイン(1)
- 「キャリアデザイン」を通して,人生の働く期間を対象とするワークキャリアについて基本的な知識と実践的な方法を身につけることで,長期にわたって自分のワークキャリアを見定めることができるようにしていく。この授業では,SD-PBL(2)からの継続として,社会或は企業と自分自身との適合について考え,自分自身を表現する準備を始める。その為に,ポートフォリオ視点で自分を客観視し,会社の仕組みの学習や企業への理解を深める。最終的には,企業に自分自身をアピールするための具体的な行動としてエントリーシートの基礎について学ぶ。また,SPIの模試を受けることで自分自身の現状を知り,スコア改善の準備を始める。
- キャリアデザイン(2)
- 人の働く期間を対象とするワーク・キャリアについて基本的な知識と手法を身につけることで,就業力を身につける。具体的には,キャリア理論の体系的な知識習得に始まり,4年生の成功体験,価値観,欲求,強み・弱み等の分析に基づき各自キャリア・ビジョンを描く。また,長期的なキャリア形成の選択肢について各産業分野で活躍する講師から学び,各自のビジョンとの適合を図り,実現シナリオを創る。最後にグループ内ディスカッションを通じて,結論に至るまでの議論への関わり方を学習する。成績は,各自のキャリア・ビジョンを表現した期末レポートで評価を行う。集合授業とプロジェクト演習別授業の2種類を組合せ,集合授業では体系的な知識を講師の講義により学習する。プロジェクト演習別授業では,学生が個別課題として構築していく長期的なキャリアプランに対して,きめ細やかな指導やトレーニングを行い,学生生活全体をサポートする。
- プロジェクト演習(1)
- これまで学んできた教養・専門に関わる知識と,演習を通して身につけた専門スキルを駆使して,専門分野毎にテーマが設定された研究室にてプロジェクト単位の課題に取り組む。ゼミ形式,グループワーク形式,個別指導形式などテーマによって異なった演習形式により,学生が自ら考え,成果をまとめる力を身につける。
- プロジェクト演習(2)
- 専門分野の教員毎にカリキュラムの内容に関連する専門性の高い演習テーマを設定し,学生は作品,小論文などの成果としてまとめプレゼンテーションする。卒業研究においては,プロジェクト演習(2)で学んだ専門分野をより深めて研究をおこなう。実施に当たっては,教員一人当たり12名程度の学生を担当し,ゼミ形式,グループワーク形式,個別指導形式などテーマに合った演習形式により,学生が自ら考え,成果をまとめる力を身につけさせる。また,卒業研究への導入として位置づける。複数の教員によるテーマ設定も可能とするが,その場合も教員一人あたりの配属学生数は同じとする。
総合領域2
- 海外研修(1)~(2)
- 1年次選択必修科目「世界の都市」および「世界の住まい」等で学んだ内容に関連し,ヨーロッパ圏やアジア圏などを訪問して本物の都市や住まいを実体験することによって,都市生活に関わる学修・研究の源泉となる生きた知見を獲得する。具体的には,各都市の専門博物館や行政機関・大学などで,都市空間・建築物・都市文化について見学・受講・学修するとともに,学生自身によるフィールドサーベイを行う。
- インターンシップ(1)~(2)
- 在学中に企業,設計事務所,研究所などで就業体験をすることで,自分の将来を見つめ,自己の適正を知り,将来の進路計画に役立てる有意義な機会とする。大学における講義は,実社会で役立つことを想定して計画しているが,実際の産業界における価値観や要求されることを具体的に体得する機会ともなる。2週間以上の実習を行い,実習先の証明書及び本人の実習報告書を提出することで単位とするが,その前後には,個別またはグループでの指導を行う。このように,産業界での経験を踏まえて,より実践的な指導を行う。
- 卒業研究(1)~(2)
- 4年時に進級してきた学生が前年度のプロジェクト演習のテーマをもとに大学における専門分野を一つに絞り込むのがこの卒業研究である。専門分野の教員毎にカリキュラムの内容に関連する研究フィールドを設定し,合計10~15程度の研究フィールドの中から,学生は希望する分野を通期とおして1分野選択し,その中から研究テーマを探索し設定する。文献研究,各種調査,観察,実験,分析などの研究活動を通じて作品,論文などの成果としてまとめ,プレゼンテーションする。この経験をもとに学生は大学生活において学びとった知識とスキルをプロジェクトの企画,実施,成果品の作成,伝達という一連の体験の中で統合的に習得し,プロジェクトマネジメントの実践力を身につけて社会に巣立っていく。実施にあたっては,教員一人当たり10名程度の学生を配分し,ゼミ形式,グループワーク形式,個別指導形式など研究フィールドに合った演習形式により学生を指導する。複数の教員によるテーマ設定も可能とするが,その場合も,教員1人あたりの配属学生数は同じとする。
- まちづくり演習(1)~(3)
- 年度により,特別な演習を行うことがある。実施詳細はその都度紹介する。
- 国際ワークショップ(1)~(3)
- 年度により,特別な演習を行うことがある。実施詳細はその都度紹介する。
- 特別講義(1)~(3)
- 年度により,特別な講義を行うことがある。実施詳細はその都度紹介する。
2021年度実施
特別講義 東急グループの都市創造
東急グループとの連携による寄付講座として行う。東急グループの各社(交通・不動産・流通・レジャー・サービス・メディアなど)からの解説により,東急グループの街づくり,生活創造に関わる多岐に渡る企業活動を通じて,都市創造が現実にどのように行われているのかの具体的事例を理解し,これらの分野の事業戦略のあり方を学ぶ。