専門科目(演習領域)

コンピュータ、デザイン、リサーチの専門スキルを演習方式で学びます。

演習科目

コンピュータ演習
この演習では,情報社会の必須の文房具として,パーソナルコンピュータの基本操作をマスターし,大学の講義,演習,レポート作成などに対応する。まず,ワープロソフトによる文章の作成,表計算ソフトの操作スキルを習得する。さらに,プレゼンテーションソフトを使用したグラフィカルなスライドショー作成スキルを習得する。以上より,都市生活学分野での文書作成,統計解析,プレゼンテーションの一通りの基本を体得する。
グラフィックデザイン演習
自分の伝えたい情報を文字だけでなく効果的な図版や写真を使ってグラフィカルに表現するスキルは,デザイン領域に限らずあらゆる分野で重要である。本演習では,デザインの現場で標準的に使用されているPhotoshop,Illustratorを用いて,分かりやすく洗練された情報伝達を行なうための基礎的な考え方やスキルを習得する。
まちの観察
まちづくりのテーマを発見するため,都市空間に係わる問題課題の抽出,街の個性把握のための総合的な街の観察方法を学ぶ。まちを観察するには,フィールドサーベイによる自然,空間,生活などについての五感的観察と,地図・統計・計画・規制などの資料を通しての客観的観察の二つの方法があるが,この授業では五感的観察の手法を中心に学ぶ。
Facilitation & Communication
In this course, let students understand the significance and value of facilitation and communication through acquiring basic knowledge about them. And it leads individual students to gain experience in doing facilitation and communication in front of a relatively large number of people, after learning how to structure them and preparing the actual presentation content. Finally as a group, students discuss on the given assignment and make a presentation in the class. The course is related to the one of the Faculty’sdiploma policy, "Students have acquired a combination of social science methodologies and artistic and engineering methodologies, and have acquired the ability to apply them to the practice of planning and business.”
空間デザイン演習(1)
第一に将来どの分野に進んでも,都市や街の主要構成要素である建築を見る目を養うことが重要であり,建築の良し悪しを判断できる感性・能力を養うために,建築と都市に関連する数多くスライドなどでレクチャーする。第二に「建築はどのように存在しているか」を空間を構成する方法や構造架構の原理や方法を,身体的に体感し学習する。そして,空間形態の可能性を考えてみる。第三にCADが主流の時代であるが,デザインワークの基礎はハンドワークのドローイングにあり,手で思考することが大事である。ドローイングの基本である線の引き方,道具の使い方,などを学習し,平面図・断面図・立面図・パーススケッチ・模型制作・写真撮影など立体を表現する方法を学ぶ。頭に描いたイメージを出来るだけ早く他人(社会)へ図や模型等を使用して説明・表現をする能力とスキルを高めるため,造形について深く考え,また,理想の住宅の課題を通じて,身体的な寸法と空間の関係を考えたりライフスタイルの提案を表現できるようにする。
空間デザイン演習(2)
空間デザイン演習(1)を継続する形で演習と講義を平行して行う。引き続き,建築を見る眼,建築の良し悪しを判断できる感性・能力を養うために,名建築を数多くスライドなどでレクチャーする。空間デザイン演習(1)で培った空間の形成方法や手書き表現スキルを前提に,この学年の能力に見合った内容,規模の美術館のデザイン(対象アーティストの理解・コンセプト・ドローイング・模型税作など)を通じて空間デザインスキルを習得する。また,この空間デザイン演習は作品を仕上げることはもちろんだが,毎週時間内におけるデザインに関する教員と学生の対話における,幅広い建築や都市を構成する知識を理解し学習することが大変重要である。つまり,デザインを行うときのプロセスを非常に重要視する科目である。
空間デザイン演習(3)
空間デザイン演習(1)と(2)を継続する形で演習と講義を平行して行う。引き続き,建築を見る眼,建築の良し悪しを判断できる感性・能力を養うために,名建築を数多くスライドなどでレクチャーする。空間デザイン演習(1)と(2)で培った空間の形成方法や手書き表現スキルを前提に,この学年の能力に見合った内容,規模の集合住宅のデザイン(コンセプト・ドローイング・模型税作など)を通じて空間デザインスキルを習得する。そして,周辺の近隣状況を把握しながら集まって住むことの重要な意義をインテリアデザインも十分に考慮して建築空間の構成の方法を習得する。また,この空間デザイン演習は作品を仕上げることはもちろんだが,毎週時間内におけるデザインに関する教員と学生の対話における,幅広い建築や都市を構成する知識を理解し学習することが大変重要である。つまり,デザインを行うときのプロセスを非常に重要視する科目である。
空間デザイン演習(4)
空間デザイン演習(1),(2),(3)を継続する形で演習と講義を平行して行う。商業空間を含む様々な機能や用途を含む複合建築の空間構築スキルを身につけさせる。敷地状況,敷地周辺や街の状況,社会や将来における様々なテーマをリサーチしながら自ら探し出すことを重視して,機能や用途を複合化させた建築を設計作品にする。設計図書・模型のスキルを向上させつつ,手書きとCGを使用しながら,複合化する建築と近隣周辺との新しい関係性を見出しプレゼンテーションする能力を習得する。都市生活学部として他の授業内容を十分に理解し応用する形で,生活者と街との社会の関係性や,地域の防災を考慮するなど,様々な大きな視点を重要とするが,一方で,非常に身体的に近い建築のディーテイルや家具のデザインまで踏み込んでデザイン提案をする。
都市デジタルシミュレーション(1)
本演習は,都市空間や建築,インテリアデザインに至るすべての設計業務をデジタル環境によって行う基礎技術を習得することを目的としている。従来型の2次元手書き図面の作成とは異なり,本演習では3次元仮想建物モデルをPC内に組み立て,必要な図面データやパースイメージなど,各種建物情報を取り出して扱う新しいタイプの3D-CAD(ArchiCAD)を用いて建築教育を行う。これは新世代3D-CADと呼ばれ,設計業務の現業においても,設計者や施工者,設備メーカーやクライアントなどの各関係者において必要な情報を共有し,生産性を向上させるBIM(Building Information Modeling)の方法論に基づいたものである。演習では,単純かつ基本的な床・柱・壁で構成される建物(3階建中規模RC造ビル建築)を組み立て,階段・出入口・家具など建物部位を配置するという順序で,建物の成り立ちを理解させると同時に,上記BIMの特徴の理解と基礎的な操作を習得する。また当該BIMシステムにおける温熱環境シミュレーション機能を用い,各自が構築した建築物の性能評価について基礎的な理解を得る。
都市デジタルシミュレーション(2)~(3)
本演習は,通常の3D-CADとは異なる,空間を構成する部位・部材に様々な属性情報を付与し管理するBIM(Building Information Modeling)システムを用いて行う。都市・建築・インテリアの計画段階においては,このBIMの特性を生かした各種シミュレーションによって設計品質の向上が見込まれる。本演習では,都市・建築・インテリアのコース別に,BIMモデルをベースとしてデータ連携を行い,エネルギー評価による環境計画,人の行動特性に基づいた導線計画,光のバランスを配慮した照明計画,アルゴリズムを応用した3Dモデリング,景観計画などを行う。また都市・建築・インテリアの各コースではそれぞれ,都市景観デザイン,住戸デザイン,商業施設・内部空間デザインを主たる構築対象とし,演習を進める。
マーケティングリサーチ演習(1)
本科目は,企業や組織のマーケティング活動に必要な顧客関連データの収集・分析・報告に関する演習である。マーケティング活動とは,顧客・消費者のニーズを起点に価格,製品,プロモーション,チャネルなどを設計することを意味するが,マーケティングリサーチはその各々の局面で必要に応じて実施される。マーケティングリサーチ演習(1)においては,こうしたマーケティングリサーチの意義,プロセス,ステップを理解したうえで,定量的な方法により具体的課題に対するリサーチを演習形式で行っていく。
マーケティングリサーチ演習(2)
本科目は,マーケティングに活用できる質的調査の方法を習得する演習である。質的調査は,社会生活を営む人たちが,具体的に「どのように」行動しているか,「なぜ」そのように行動しているかといった個別の体験にフォーカスし,聞き取り調査や参与観察によって探る調査方法である。ここでは質的調査の基礎的な原理と方法を学んだ上で,実際に調査を行い,そのデータに基づいた事業企画を提案する。
マーケティングリサーチ演習(3)
本科目は,市場や社会の動向を理解するための統計データの分析手法を学ぶ演習である。現代では,数々の統計やビッグデータなど,企業や組織のマーケティング戦略の立案に用いることのできるデータは膨大にあり,それらのデータの適切な分析を通じて価値ある方策を導き出すことのできる人材が求められている。ここでは,回帰分析や因子分析など複数のデータの間の関係性を統計的に明らかにする基本的な分析手法を身につける。