2020年

2020.12.20

学生による研究室紹介14(都市プランニング研究室)

都市生活学部には19の研究室があります。3年生から各研究室に配属になります。各研究室配属の学生から研究室を紹介してもらいます。第14回は「都市プランニング研究室」です。

 

研究室の概要 ―都市空間とアクティビティから持続可能な都市マネジメントを探究―

都市プランニング研究室は、地域と連携した実践的なまちづくりプロジェクトを進める研究室です。都市空間とそのマネジメント、そして都市での人々の活動(=アクティビティ)など、都市をハードとソフトの両面から捉え、持続可能な都市のプランニング方法論を学んでいます。

 

指導教員である末繁雄一先生は、学部開設以来、地域社会と協働しながら複数の地域でのまちづくりプロジェクトに関与されてきました。私たち学生に「まちづくり」の楽しさを伝えるために、大学を飛び出し、地域の方や行政の方との関わりを持つ機会を多く与えてくださいます。自分たちのまちづくりの企画を地域や企業の方に提案するのは大変ですが、外部の方に評価されるのはとても充実感があり、自信がつきます。

 

また、先生は魅力的なまちづくり企画をするためには、都市計画の勉強をしているだけでは不十分で、豊かな発想力を磨く必要があるとよくおっしゃいます。このため、まちづくり以外の世界で活躍している一流のクリエイターの方をゲスト講師に招いてワークショップを実施しています。このようにまちづくりをベースにしつつその枠を超えた多彩な活動をする研究室なので、卒業後の進路はまちづくりと関連の深い都市開発ディベッロパーや商業施設マネジメントなど不動産業界だけではなく、広告・マーケティング業界、空間デザイン業界など幅広く、年に1度のOBOG会では本当に多様な先輩方と交流できて自分の進路選択の参考になります。

 

都市プランニング研究室のゼミの様子

 

研究室の取り組み  ―地域と連携した実践的なまちづくりプロジェクト―

研究室では前述の通り複数の地域でまちづくりプロジェクトを実践しています。

 

【JIYUGAOKA2070プロジェクト】

東京都目黒区自由が丘地区は地域の方達が自主的に街のグランドデザインを描こうとしています。そこで私たち学生も50年先を見越した自由が丘の将来像提案を行いました。50年後のライフスタイルや都市像を構想することは容易ではありませんでしたが、地区の「ならでは」である回遊性を立体的にした空間提案と、地域の人たちのアクティビティの舞台となる人間中心の道路空間マネジメントの提案を行いました。

 

JIYUGAOKA2070の提案画像

 

【中目黒プロジェクト】

東京都目黒区中目黒地区のエリアビジョンの構想と、船入場広場という東京都が所有する公共空間の民間による利活用提案をしました。綿密な観察調査と資料分析によって中目黒の「ならでは」を見出し、それを育てていけるような提案を心がけました。また、船入場広場利活用の実証実験に参加し、私たちが考えた滞留空間のアイデアを実際に実行してその効果を検証しました。エリアビジョンという未来のライフスタイルを想像しながら地域の個性を活かす長期的な提案と、目の前の公共空間を演出するという短期的なリアルプロジェクトという2つの異なる貴重な経験をすることができました。

 

中目黒での公共空間利活用企画の様子

都市プランニング研究室Facebookページ

https://www.facebook.com/suelab.tcu/