2020年
2020.12.20
学生による研究室紹介15(都市イノベーション研究室)
都市生活学部には19の研究室があります。3年生から各研究室に配属になります。各研究室配属の学生から研究室を紹介してもらいます。第15回は「都市イノベーション研究室」です。
■研究室の概要 ~都市に関する様々な情報を活用し、都市を学びながら、イノベーションを起こしていく研究室
本研究室では、民間団体や企業の方々と協働し、地域活性化を目指した研究を行っています。こちらでは、具体的な研究活動を交えて紹介します。
■研究室の取り組み ~研究は基礎から着実に、就活対策もしっかり~
2020年度では、基礎学習活動と産学連携プロジェクトの「ネオンプロジェクト」、地域のまちづくり活動の「リリオスプロジェクト」を進めてきました。
基礎学習活動ではプロジェクトを進めるにあたって必要な知識や資格を取得するための勉強を行いました。具体的には、各国のCOVID-19用特設サイトを比較しまとめる作業や、関連書籍の輪読活動、 ITパスポートという資格取得勉強も行ってきました。また、企業への研究提案など(『Google AI』、『リバネス』)にも参加しました。
産学連携活動であるネオンプロジェクトは、アオイネオン株式会社と協同で衰退産業であるネオン管を次世代に残すための工夫や活動を企業と学生が一緒に考えていくプロジェクトです。現在、取り組んでいる企画は2つあります。1つ目は「食べるネオン」という企画で、ネオン管をお菓子に見立て販売し、パッケージなどでネオン管をPRし一般の人に親しみをもってもらう構想です。2つ目は「ネオンによるカラーライトセラピー」という企画で、色の持つエネルギーによって“癒し”と“活性” をもたらす「ライトセラピー」を用いて、ネオンに「心を癒す」という価値を付与することで次世代に受け継ぐ構想です。
「リリオスプロジェクト」は新百合ヶ丘にある多世代交流の場所「しんゆり交流空間 リリオス」を拠点として、子育て世代を中心とする多世代交流の街づくりを推進しています。今年は新型コロナウイルスに対応し、小学生向けのオンラインワークショップを2回開催しました。第1回ワークショップでは、コロナウイルスによって絶たれた地域コミュニティを形成する目的で、プログラミングを楽しく学んでもらいながらも現状に必要な情報を得てもらうことを目標にしました。第2回ワークショップでは伝える力を養うことを目的とし、作業していて楽しめるようにユーチューバーのサムネイルづくり体験を行いました。
また、プロジェクトマネジメント研究室、国際開発プロジェクト研究室と合同でベトナムの学生と交流し、それぞれ東京とベトナムの街を改革する提案を行う国際ワークショップやたまプラーザのエリアマネジメント活動も進行中です。
このように主要プロジェクトに必要な知識を身に着けつつプロジェクトを進めることができることが都市イノベーション研究室のウリでもあります。
指導教員の林先生は、空間政策と情報科学を組み合わせた幅広い研究経験があります。研究室ではまず私たちが考え、共有した意見を尊重した上で指導してくださいます。そのため活動を通して自主性が自然と身につきます。プロジェクトを進めていく内に研究室生同士や林先生との距離も縮まり、いつの間にか居場所の一つになっていること間違いないでしょう!
ぜひ下記のリンクから研究室ホームページもご覧ください。https://www.innolabo-tcu.com/ お待ちしております。
文責 3年 佐藤杏子・髙𣘺郁斗
たまプラーザのフィールドワーク
ネオン曲げ体験の際に作った「イム」ネオン