2020年

2020.12.20

学生による研究室紹介12(不動産マネジメント研究室)

都市生活学部には19の研究室があります。3年生から各研究室に配属になります。各研究室配属の学生から研究室を紹介してもらいます。第12回は「不動産マネジメント研究室」です。

 

■研究室の概要 ~不動産だけではなく、都市マネジメント×ビジネスが研究対象

研究室の名前が、「不動産マネジメント研究室」なので、不動産だけをやっている研究室という印象を持つ学生が多いのですが、実は研究対象は都市全体のマネジメントやビジネスを対象としていて、非常に幅広い領域があることをお伝えしたいです。

 

日本の企業や社会がこれから直面する少子高齢化社会、デジタル革命、人口減少といった長期トレンドを見越した実践的な研究をしています。例えば、理想的な都市や社会の在り方を研究するのではなく、社会や企業において、その目標に向かってなかなかうまく進めない現実に目を向けてその解決策を考えたりしています。そこには様々な現実的な問題(予算や収益等)や人的関係、業界構造などが深く関わっており、これを理解した上で研究を進めるよう指導されます。社会経験のない学生にとっては、社会に出て役立つ知識が多いです。例えば、25年以上もの長きに渡る先生の経験談や裏話などは非常に面白くかつ深いです。また人脈も豊富で、就職だけではなく、研究面でもいろいろな方と会うことができます。とても魅力的な研究室だと思いますので、多く後輩に来て欲しいです。

詳しくはこちら https://sites.google.com/site/masaakiuto/teaching

 

■研究室の取り組み  ~企業や政府・自治体との連携による産学連携プロジェクト

3年生の間は、研究テーマを探しつつ、自分のキャリアを磨くことに注力します。例えば、宅建資格についてはプロ演でも指導があり、毎年合格者が出ています。4-6月までは輪講にて都市ビジネスのスキルを養成する。また、先生は渋谷にあるQWSの発起人でもあるため、渋谷スクランブルスクエア15Fの絶景フロアにてプロジェクト演習を行うこともあります。渋谷QWS:https://shibuya-qws.com/

 

海外インターシップについては、研究室の特別枠として、株式会社野村総合研究所(NRI)の海外拠点(ソウル、上海、台湾、シンガポール、インド、フィリピン、タイ、モスクワ、ロンドン、ニューヨーク等)に行くことができます。NRIのインターンシップや就職は人気が高く、2021年卒の東大・京大の就職人気ランキングで第3位となっています。研究室の学生は非常に恵まれた環境と経験を得ることができるのがいいですね。

 

4年生になると、卒業研究を中心に指導を行う。毎年11月に開催される不動産学会の全国大会で優秀な学生は発表することになっています。また、成果を出した学生については、研究に係る費用はすべて研究室の経費として支援してもらえます。研究テーマも非常に多岐に渡り、企業や自治体と共同研究することが多いです。

 

先生の横顔

Q:趣味は何ですか?

趣味は、将棋、日本酒(獺祭が特に)、羊羹(虎屋が特に)、宴会・・・など。将棋は現在、初段でクロノさんのYou Tubeで勉強しています。目標は三段。あと軽く数学を五十の手習いで一から復習中、素数に興味あり。たくみさんや鈴木貫太郎さんのYou Tubeで勉強しています。目標は数検1級。悩みは研究室の学生と飲みにいくといつもおごらされること、何とかならないものか(笑)。

 

Q:これから研究室を選ぶ学生に一言お願いします。

私が大学人に転身したのは、これからの日本を背負う次世代の人材育成に貢献したいという強い思いからです。企業や政府のコンサルティングをしていても経営陣や首長、政府担当者が変わるとまたゼロリセットされることが多いです。もういいやと半ば投げやりな気持ちになることもありました。そこで人材育成なら地道だが日本の未来に貢献できるのではないかと考えたからです。この思いに共感してくれる学生が来てくれたら嬉しいです。それからよく私が怖いという風評があるようですが、それは違います。怒るときは社会常識を逸脱した行為をしたときだけです。心得違いの学生による風説の流布で大変迷惑しています。これらに惑わされず、自分の道を見つけてください。

 

海外インターンシップ(NRIソウル)

※左から尹社長、宇都教授、3年生2名

 

企業との共同研究(渋谷QWS)

※東京大学 野城教授、帝京大学 沖永学長、大牟田市長、沖電気、テルモ、日本政策投資銀行との共同研究(代表は宇都教授)