2020年

2020.12.15

学生による研究室紹介8(環境プラニング研究室)

都市生活学部には19の研究室があります。3年生から各研究室に配属になります。各研究室配属の学生から研究室を紹介してもらいます。第8回は「環境プランニング研究室」です。

 

■研究室の概要 ~環境に優しい都市空間に科学的視点からアプローチ

環境プランニング研究室では,街区や近隣エリアの抱える問題に対して,建築・都市環境工学や景観工学をベースとした科学的な視点を取り入れながら,将来的な低減・解決に繋げる「環境に優しい/Environmental-friendlyな」都市環境デザインの計画手法やまちづくりプロセスをサポートするツール開発などの研究を幅広く行っています。

 

指導教員である斉藤先生は,大学・大学院を通して都市環境デザインと空間情報技術を学際的に学んだ後,国内大学での研究員を経て東南アジアに渡り,マレーシア工科大学で約8年間,マレーシアの若者や多くの留学生を相手に研究・教育を実践してきました。

 

ゼミでは学生の個性や興味や得意なスキルを大切にしながら,ひとりずつ時間をかけて親身に指導してくれます。机上のお勉強だけでなく,街へ出てフィールドワークをしたり,コンペを通じてまちの将来像を提案したり,海外研修へでかけ現地の学生達と学術交流をするなど,様々な国内・海外でのプロジェクトやアクティビティに参加することができます。

 

■研究室の取り組み  〜基礎力を身につけ,実践に活かす国内・海外プロジェクト

【3, 4年生合同チームでの学生まちづくりコンペ参加】

3年プロジェクト演習と4年卒研生数名が合同で「大学生観光まちづくりコンテスト」に参加しました。茨城県神栖市の持続可能な観光都市を目指したアイデアを競うものです。現地フィールド調査,役所へのインタビューなどを通じた情報収集をベースに「24時間神栖を楽しめる企画提案」をしました。その中で,1, 2年次の講義・演習やプロジェクト演習1で学んだ知識やスキルをフルに活用し,定量的・科学的なデータやアイデアを示しながら説得力のある提案を行いました。

 

プロジェクト演習として3, 4年生合同チームでの学生まちづくりコンペ参加

 

【海外交流プロジェクト】

夏期休暇中にマレーシア・シンガポールを訪れ,現地の歴史地区でのフィールドサーベイや大手デザイン事務所の見学など通じて知識と経験を広げるアジア研修を行いました。マレーシア工科大学の学生達と大型バスで10数時間マレー半島を北上するなど,一緒に濃密な3日間を過ごしました。そこで仲良くなった友人達を今度は秋に東京に招待し,鎌倉や川越といった日本の歴史観光地をめぐり,両国のヘリテージタウンの将来について,環境や集客の面からアイデアを出し合う都市景観デザインのワークショップを行いました。2018, 2019年と実施した,こちらから訪れたり相手を招いたりのシャトル交流は今後も継続していく予定です。積極的な海外交流への参加を通して多様な文化や考え方に触れ,自身の視野や見識を広げ感性を磨いてもらいたいと思います。

 

マレーシア・シンガポールでの海外研修と国際交流プロジェクト