2020年

2020.12.15

学生による研究室紹介9(都市空間生成研究室)

都市生活学部には19の研究室があります。3年生から各研究室に配属になります。各研究室配属の学生から研究室を紹介してもらいます。第9回は「都市空間生成研究室」です。

 

■研究室の概要 ~都市空間の生成の理論研究から実践研究まで―都市デザインの探求~

都市空間生成研究室は、都市空間の生成の理論研究から実践研究まで実空間を対象とした実践型研究プロジェクトを行う研究室です。

 

研究室の中島伸先生は、各地の公民学連携のまちづくりに携わり、研究室でもそうした地域でのプロジェクト活動を実施しています。対象地域のリサーチを綿密に行い、それをもとに都市デザインの提案やプロジェクトに関わる住民や企業、行政等との協働によるアクションを展開しています。人と人とが相対する距離感でのアクションのデザインから地域間の広域的な空間構想の戦略まで都市に関わる様々なスケールから都市デザインを検討することが特徴です。また、先生は都市の形成史も専門とされていて、その都市の成り立ちからじっくり都市と向き合い、未来を考えるのも都市空間生成研究室のアプローチになっています。アットホームな研究室の雰囲気で、上級生下級生一緒にプロジェクトに取り組んでいます。

 

■研究室の取り組み  ~都市の個性を育む都市デザインのプロジェクト~

研究室ではこれまでに東京の特定の地域でのプロジェクト活動を展開しています。

 

【トーキョートラムタウン構想プロジェクト】

東京都心部東側の文化資源が集積している地域を対象とした産官学民によるコンソーシアムである東京文化資源会議のトーキョートラムタウン構想プロジェクトに研究室として参画。東京都心部にスローなモビリティであるトラムが導入されたら都市はどのように変化していくか、その将来像を描くための都市デザインの研究プロジェクト。2020年6月にまとめたTOKYO TRAM TOWN構想計画のリサーチと都市デザインを研究室で担当しました。

 

【神田プロジェクト】

千代田区神田地域には、継続的にプロジェクトで関わっており、神田の中の様々な地域で活動を展開してきています。

 

神田警察通り沿道賑わい社会実験(2017年)では、神田警察通り沿道整備協議会主催の社会実験に研究室として参加し、賑わいづくりのアイディアを展開するグループを地元の企業の方達と組み、様々なパブリックアクションを展開しました。

 

千代田学神保町研究会では、神保町古書店街について、生業文化としての古書店街の再生をテーマに、神保町古書組合の協力を得て、明治大学、共立女子大学、日本大学、東京大学と連携して調査研究を進めています。

 

【渋谷桜丘プロジェクト】

再開発が控えている桜丘町にて、渋谷桜丘周辺地区まちづくり協議会と連携して、昭和女子大学田村圭介研究室と共同で渋谷桜丘新グランドデザインの提案、策定を行いました。大きく変貌を遂げる地域に対して、歩いて楽しいまちづくりをコンセプトに地域のリサーチを経て、街路環境の改善から地域の将来像を展望しました。研究室で継続的に取り組んでいるベンチプロジェクトの成果も盛り込み、ベンチ設置の実験と提案活動も行いました。

 

※大学院では福井県坂井市三国町にてアーバンデザインセンター坂井と協働して、東京大学都市デザイン研究室と共同で三国プロジェクトを展開しています。

 


渋谷桜丘プロジェクト現地ワークショップの様子

 

 神保町古書組合の方々とワークショップ

 

神保町でのフィールドワークの様子