2020年
2020.12.12
学生による研究室紹介5(都市安全環境研究室)
都市生活学部には19の研究室があります。3年生から各研究室に配属になります。各研究室配属の学生から研究室を紹介してもらいます。第5回は「都市安全環境研究室」です。
■研究室の概要 ~防災・減災、その他人間の心理・行動の研究~
本研究室では、都市における人間と環境(自然環境、構築環境、社会環境を含む広い概念)の関係性に着目し、生活者の視点から災害、防災・減災、環境心理に関する研究を行なっています。
「防災」というと地震や台風などの災害に備えるために建物を耐震化したり、堤防をつくったりといったことが思い浮かべられますが、本研究室は「減災」というワードに着目し、主に災害に対するリスク認知や避難行動、防災対応について研究しています。また、非常時に限らず、都市空間のイメージや経路選択など平時における人の心理や行動についての研究も行なっており、「安全性」と「快適性」を兼ね備えた都市環境の創出を目指しています。
指導教員である諫川先生は、筑波大学を卒業し、東京工業大学大学院で博士号を取得し、日本建築学会などで賞を受賞されています。学生の自主性を重んじ、一人ひとりに寄り添って指導していただけます。卒業研究では学生のやりたいことを尊重し、趣味と絡めたテーマなど様々なテーマを研究することができます。
■研究室の取り組み ~フィールドワーク&提案力を養うプロジェクト~
研究室活動では、2019年度、2020年度は「科学体験教室:防災教室の企画」、「歴史的都市における災害文化を探る」、「新型コロナウイルス感染症による社会への影響を探る」、「南町田周辺の地域資源発掘」などのプロジェクトに取り組みました。
「歴史都市における災害文化を探る」では、ゼミ合宿を兼ねて歴史的な町並みが残る観光地として知られる岐阜県高山市を訪れ、現地の方にまちづくりの取り組みについてのお話を聞き、3チームに分かれて現地調査を行なって、景観に配慮した防災・減災の工夫について研究しました。
現在進めている「南町田周辺の地域資源発掘」では、withコロナ時代における南町田グランベリーパーク周辺の交流人口増加の足掛かりとするため、インターネットによる情報収集に加え、フィールドワーク及び自治体へのヒアリングを行い、地域資源の発掘と認知度向上のための提案作りに取り組んでいます。
高山市古い町並におけるフィールドワークの様子
「南町田周辺の地域資源発掘」 中間発表の様子