2022年

2022.12.20

観光支援と生活支援を融合させた実証実験列車を運行(ユニバーサルデザイン研究室)

ユニバーサルデザイン研究室(西山敏樹准教授)は、2022年12月18日に上田電鉄別所線で実証実験列車を運行しました。東京急行と今の東京都市大学を築いた五島慶太翁を生んだ長野県の青木村への観光のきっかけになる機能、沿線生活を支援する機能を2両編成の電車に盛り込んで、その効果を評価する実験を行いました。

 

上田から別所温泉に向かう行きの列車では、青木村の特産品やお土産品の説明を青木村の皆様がしました。別所温泉に到着後は、専門のガイドさんによる街の解説や上田電鉄の代名詞である丸窓電車の見学が行われました。別所温泉からの帰りの上田方面行きの電車では、青木村の特産品やお土産品の販売、県内参加者を視野に入れた日用品の販売(同研究室が伊豆急行で展開している買い物列車の続編)、上田電鉄と五島慶太翁、東京急行の歴史のプレゼンテーション等を展開しました。

 

ローカル鉄道列車の維持に向けた新たなチャレンジとして、観光支援と生活支援の機能をミックスしての実験でした。喜んでお帰りになった参加者が多く、参画した学部生・大学院生ともに良い実践になりました。今後も同研究室では、鉄道インフラの維持を低コストで行える方策とその標準化(ユニバーサルデザイン化)を進めSDGsに寄与していきます。

※本取り組みはすでに信濃毎日新聞(2022年12月19日朝刊)等でとりあげられております。