複雑化するグローバルな社会課題に対して、
持続可能な都市を創造するための
イノベーションを先導する人材育成をめざして

都市生活学部は、新しい発想で創る「都市」をテーマに総合的に学ぶ文理融合の学際的な学部として、2009年4月に創設されました。以来、魅力的で持続可能な都市の創造のため、生活者ニーズを反映した都市の実現に向けた事業推進・管理運営を担える実践力ある多様な人材を育成してきました。このユニークな学部創設の理念のもと、学部の受験者、大学院進学者も増加しつづけ非常に高い就職率を維持するなど、順調に発展を続けています。

しかし、我々はますます複雑化する社会課題に直面しています。このような状況に対応するためには、幅広い教養とグローバルな視点をもった専門人材が必要とされています。無論、都市分野も例外ではなく、我が国の未来を創発する人材育成が急務となっています。そのため、都市生活学部では、創設時の理念を継承するとともに社会環境の変化に柔軟に対応した教育プログラムの開発と研究領域の拡大を不断の努力として続けています。グローバルな人材育成には、本学独自の国際人育成プログラムである5ヶ月間の留学と事前教育を組み込んだ「TAP(東京都市大学オーストラリアプログラム)」、ヨーロッパ研修、アジア研修や海外インターシップなどの多様な学習機会を提供しています。また、幅広い教養と専門人材の育成には、文理融合の多様なカリキュラムと専門性を高める大学院教育に力を入れています。

我が国は人口減少、少子高齢化といった縮小均衡型社会へと転換しています。このような時こそ、グローバルな環境で多様な文化・価値観を共有でき、未来創発のためのイノベーションを先導する実践的な人材育成が必要なのです。私たちは、そのような人材をより多く輩出すべく努力を続けていきます。

都市生活学部 学部長 宇都正哲