吉川 遼Ryo Kichikawa
都市空間生成研究室 4年
学生が企画運営する新入生歓迎イベント、フレッシャーズキャンプ。準備期間に10ヶ月を要する一大イベントです。その代表を務めていたのが吉川さん。イベントが大成功に終わり、「会場の渋谷スカイの屋上で泣きそうになりました」と照れ笑い。代表を務める前は「人と話すのが苦手で心理学の本を読んで話し方を勉強しました」と、すらすら話す姿からは想像できません。そんな吉川さんは春から大学院に進学します。「入学する前は、実家を継ぐことを考えていたんです。でも大学に入ってから、尊敬する中島先生と出会い、もっと外に出てたくさんの都市を研究したい。都市に面白いことをもたらしたいって思うようになりました。将来は肩書きにとらわれず、都市に関わりながら街を良くしていける人になりたいです」。
川村 佳恵Yoshie Kawamura
コミュニティマネジメント研究室 4年
大学進学を機に岩手から東京にやってきた川村さん。まずはなんでも挑戦したといいます。ITベンチャーでのアルバイト、インターンに加え、駅ホームで案内を行うアルバイトもやっていました。そうした中で、当初学びたかった建築よりも地域コミュニティの分野が気になり始めます。「実家のある岩手のニュータウンや少子化問題を見ていて、ただ家に帰るだけではなく、いろんな人が外に出て活動する街を作りたい」と考えました。大学生活で思い出深いのは、尾山台の実店舗(タタタハウス)を改装するプロジェクトでリノベーションリーダーを務めたこと。実際に地域の交流の場を作ったことは、大きな経験となりました。「自分の中にある小さな興味に目を向け、自ら進んで行動したことで短い期間でも濃い経験を積むことができたのかもしれません」。
板倉 夏帆Kaho Itakura
マーケティング研究室 4年
飾らない人柄で親身に話してくれた板倉さん。転機は大学1年生の時に国内最大級の大学生ビジネスコンテストへの参加でした。「企業課題をテーマにしたコンテストで、深く考えたつもりで自信もあったけど先生に見てもらったら反応がすごく悪くて悔しかった」と語ります。そこから内容を大きく変え、身の回りの問題点を探す日々が始まります。「このコンテストがきっかけで、課題に合う面白い着眼点を見つけることが、自分の強みになりました」。まちの観察という授業では、先生に勧められた街ではなく「自分の街」を観察対象に選択。「坂と緑が多いことに着目」しました。どんなことでもプラスに考える明るさと、難題にもチャレンジして自分を磨いていく板倉さん。大学生活を全力で過ごしてきたことが伝わってきました。
小山田 祥Sho Oyamada
ユニバーサルデザイン研究室 4年
研究室活動の一貫として行った「買い物列車」では「つながりのない東伊豆の町役場にZOOMの相談会をしたいといきなりメールをした」と行動力を見せた小山田さん。東伊豆の困っていることが「買い物問題」であることに着目し、地区間の移動が厳しいため、それを解決するために電車を移動スーパーにすることを提案。イベントは3両の電車を貸し切り2回行われました。企画から運営まですべて学生3人が主体となり、町役場の方も初めての経験で、大変なこともあったが、「東伊豆が好き」「鉄道が好き」の思いから頑張れたと言います。イベントは地域の方からも高評価。小山田さんの物怖じしない行動力には目を見張るものがありますが、小山田さんにとっては「ただ好きなことをやっているだけ」という感覚のよう。一つのことに一生懸命取り組む小山田さんの一途な姿勢は、周りを巻き込む力があるようです。