多彩な分野のプロフェッショナルが率いる研究室

マーケティング研究室

担当教員:北見 幸一

研究内容

どんなにいい商品やサービス、まちづくり拠点、観光施設を作っても、生活者・顧客が関心を示し、理解・共感を生むものでなければ意味がありません。本研究室では、企業および都市やまちづくりに関するマーケティング、ブランディング、広報・PR戦略について研究を行っています。

社会との接点

指導教員は、マーケティング、ブランディング、広報・PR戦略に関するプロフェッショナルです。民間企業(電通PR)に在籍していました。単に書籍や机の上で研究するだけではなく、企業との共同研究などを通じて、実践的なアプローチを推進します。研究室は、実社会とのつながりを重視します。

教員の横顔

2002年に行われたFIFAワールドカップ日韓大会では、日本組織委員会(JAWOC)に出向し、プロトコールを担当。大統領や首相などを含め、世界から訪問するVIPに対しておもてなしを持っていかに「ジャパンブランド」を向上させるか腐心しました。それらの経験もマーケティング、ブランディング、広報・PR戦略の研究に活かされます。

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経営戦略研究室

担当教員:橋本 倫明

研究内容

経営戦略論および組織の経済学のアプローチを中心に、企業やビジネスに関わる広範な問題の解決を図るとともに、都市の(国際)競争力や都市生活を支える適切な社会制度の構築をテーマとして研究を進める。

社会との接点

現実の企業や都市、あるいは政策やインフォーマルなものまで含めた制度が抱える諸問題を理論的に分析する。分析をもとに、理想論や規範論を展開するのではなく、実際に社会で起こっている現象の説明や実現可能な解決策を提示する。

教員の横顔

あずさ監査法人勤務、慶應義塾大学商学部助教を経て現職。アカデミックな視点をベースに実務的な観点も取り入れ、理論的かつ実践的な研究を目指している。さらに時には、科学方法論を中心とした哲学的な議論もおこなう。

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集客空間研究室

担当教員:川口 和英

研究内容

集客学、集客空間、未来都市研究、集客デザイン、子どもの遊び場空間、等、人間と人間をとりまく都市空間の様々な関係やあり方を研究します。魅力ある施設の創り方、社会資本や都市の未来像を考えます。

社会との接点

なるべく自分の目で確かめながらフィールドに出て行くことをめざします。実際に人間と空間をとりまく計画事例をケーススタディとしながら、研究・教育活動を実施します。また海外との国際交流なども実践していきます。

教員の横顔

こどもの国おとぎの広場、鎌倉市のまちづくり、高山市国府町地域プライド事業、三条市地域にぎわい活性化事業、砂押川プロムナード桜プロジェクト、舞子海岸CCZ計画、など多数のプロジェクトを実施しています。

まちづくり経営研究室

担当教員:永江 総宜

研究内容

ビジネスシミュレーション、事業性評価、事業収支計画、経営計画づくり、環境経営、福祉経営、企業会計、簿記、税務、公営企業会計などを研究対象とします。

社会との接点

一般的な経営計画から大規模プロジェクト、小規模なワンルームの投資に至るまで、採算性の検討や関係者への説明のための収支のシミュレーションは必ず求められるものです。

教員の横顔

株式会社三菱総合研究所、会計事務所等勤務の後、税理士登録。淑徳大学経営学部教授を経て現職。自治体関係の仕事を継続的に手掛け、最近は行政関連事業への企業会計の導入も指導。

都市イノベーション研究室

担当教員:林 和眞

研究内容

都市の原動力となるイノベーション、それに関わる人々のつながりを研究し、都市をより輝かせる発展策とビジョンを作り出す。イノベーションが生まれる空間に関する研究、ソーシャル・ベンチャーから生まれるソーシャル・イノベーションに関する研究、世界の都市・地域計画の事例や政策比較研究、ビックデータを利用したテキストマイニングやネットワーク分析を通じた都市生活実態の解析など、都市のイノベーションに関する様々な側面の研究を行っている。

社会との接点

ソーシャル・ベンチャーの育成政策、地域の産業育成を通じた地域活性化を目指して研究を進めている。とりわけ、今後の重要な経済要素となるイノベーションに関する指標化、実態把握、政策提案などを行い、ひいては都市の競争力の増進、地方創生への寄与を目指している。

教員の横顔

グローバルな視点と緻密な定量分析、足で稼ぐフィールドワークを組み合わせた研究を行っている。都市計画という行政・制度分野、データサイエンス分野、空間情報分野、経済学、人文地理学など幅広い学問分野を融合して研究を進めている。

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コミュニティマネジメント研究室

担当教員:坂倉 杏介

研究内容

コミュニティ形成を通じた地域の生活価値の創造が研究テーマ。都心から地方まで実際のフィールドでのプロジェクトの実施を通じて、コミュニティ形成の手法を探ります。

社会との接点

自治体やNPO、地縁団体から企業まで、多様な組織との協働で実践的な研究を進めています。また地域に暮らす子どもからお年寄りまで、様々な人々とともにふれあう機会の多い研究室です。

教員の横顔

慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所特任講師を経て現職。地域コミュニティの拠点「芝の家」や大学地域連携の人材育成事業「ご近所イノベーション学校」の運営をはじめ、コミュニティの場づくりを多く手がけています。

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エリアマネジメント研究室

担当教員:坂井 文

研究内容

よりよい都市空間をつくり、そだてるための新たな都市マネジメントの手法を研究します。官民連携の都市開発やエリアマネジメントを通して、少子高齢社会における都市や地域の持続可能な発展を目指します。

社会との接点

自治体とともに地域の課題を探り今後の展開への助言・提案を行い、また官民連携による新たな都市開発や都市マネジメントのあり方を議論するために、海外や国内の先進的な手法を分析しその適用の方法を考えます。

教員の横顔

鉄道会社による都市開発にかかわった後、米国でランドスケープを勉強しその後ボストンの設計会社で働くも、英国のカルチャル・ランドスケープにひきつけられてロンドン大学で博士号取得。都市に素敵なパブリックスペースをつくり、そだてるための手法に取り組んでいます。

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不動産マネジメント研究室

担当教員:宇都 正哲

研究内容

オフィス、住宅、商業など、街並みを構成する不動産にフォーカスをあて、例えば、J-REIT等の不動産投資ビジネスや、不動産と都市やインフラなどとの関わる領域(スマートシティ等)について研究を行っています。

社会との接点

不動産をビジネスの視点で見つめながら研究を行っています。企業や政府との人的ネットワークを生かしながら情報交換などを行っています。

教員の横顔

ビジネスコンサルタントとしての実務経験をもとに、リアリティのある教育や研究を志向しています。

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プロジェクトマネジメント研究室

担当教員:太田 明

研究内容

都市開発・投資に軸足を置いたプロジェクトマネジメントの研究室です。都市開発や投資に関して、企画の立案から様々な課題解決、価値創造を目指して、それぞれ企業の最前線で活躍する人々と様々に意見交換・協働しながら、実践的な演習・研究を行います。

社会との接点

指導教員のデベロッパーでの経験を活かし、実際に想定される都市開発や投資のプロジェクトを用いた演習を行い、企業へ社会的価値創造を提案することを目指します。また、具体的な社会問題を解決するための研究を行うことで、社会に貢献します。

教員の横顔

東急不動産株式会社で、都市開発・投資、ファンド・REITビジネス等を担当し、2022年までの約4年間はシンガポールに駐在し、アジアでの様々な都市開発プロジェクトにも関与してきました。これらの実務経験から来る問題意識を活かした研究を行っています。

都市プランニング研究室

担当教員:末繁 雄一

研究内容

持続可能な未来都市に求められるのはデジタルトランスフォーメーションとともに人間中心の都市空間です。公共空間で人々の豊かな活動(アクティビティ)が展開される時間消費型の都市プランニングとマネジメントが重要であると考え、都市空間と人間との関係に焦点を当て、フィールドワークやアクションリサーチの手法をベースとしながら研究活動を展開しています。

社会との接点

東京都目黒区自由が丘地区および中目黒地区、東京都世田谷区尾山台地区など、実際の街をフィールドに、行政、地域団体、商業者、企業、市民などとのパートナーシップによって、地域のまちづくり活動に積極的に参画しています。研究室学生の卒業後の進路は、まちづくりと関連の深い都市開発ディベッロパーや商業施設マネジメントなど不動産業界だけではなく、広告・マーケティング業界、空間デザイン業界など幅広いです。

教員の横顔

デジタル技術やシミュレーション技術を活用した都市の公共空間における人間行動解析をメインの研究対象とし、豊かな人間活動が生まれる都市空間プランニング「アクティビティスケープ」の概念を掲げ、都内有数の商業市街地のエリアマネジメント組織の理事としてその理論の実践に取り組んでいます。

都市安全環境研究室

担当教員:諫川 輝之

研究内容

都市空間とそこで展開される人の心理や行動を分析して、安全・安心で快適な都市環境を実現するためのデザインやマネジメントのあり方を研究しています。主要なテーマは、災害に対する意識や避難行動、安全・安心のまちづくりに関することですが、これらは平時からの都市のあり方と大いに関連するため、広く都市環境と人の心理・行動の関係についての研究にも取り組んでいます。

社会との接点

特定の地域(フィールド)に入り、研究と実践を合わせて行なうアクションリサーチを進めています。これまで、行政や住民組織と連携して、津波や水害時の避難や防災対策などに関する調査研究を実施し、ワークショップや報告会を開いてきました。また、企業との共同研究も行なっています。

教員の横顔

都市防災と環境心理行動学をベースに、災害時の避難行動やリスク認知、各種施設の防災対応に関する研究を推進しています。従来別々に考えられがちな安全性と快適性を兼ね備えた都市環境創出のため、分野の枠にとらわれず、理論と実践の双方から研究しています。

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空間デザイン研究室

担当教員:川口 英俊

研究内容

小さなものから大きなものまで、そして、エクステリアやインテリアデザインという定義を越えて魅力的な都市に繋がる新しいデザインを研究し、そして来るべき未来のデザインのために、モノを創るという基本姿勢を貫いて研究・提案しています。

社会との接点

世界各国の建築・土木デザイン、インフラストラクチャーデザイン、商品等を対象に、行政、社団法人、民間企業、市民などとの協同体制のもとで、実際のプロジェクトのデザインを実務レベルでおこなっています。

教員の横顔

米国で建築教育を受け、ニューヨークの設計事務所にて世界各国の建築デザインに関わり、建築家として住宅・医療・オフィス・商業空間などの設計を行う一方で、近年は都市のインフラストラクチャーを防災の観点から、次の「ネオ・インフラストラクチャー」デザインに取り組んでいます。今ではなく“次”を考える学生を輩出することが私の目的です。

都市空間生成研究室

担当教員:中島 伸

研究内容

都市空間の成り立ちの理論的分析や都市空間の文脈の読解分析から、具体的な都市空間の設計、提案、まちづくりの実践まで、空間にこだわり幅広い活動を行う研究室です。

社会との接点

具体的の都市でのフィールドワークによるプロジェクト形式で研究・実践活動を行っていきます。そこでは必ず地域の多様な主体(公民学)と連携して、実践知の蓄積を目指します。

教員の横顔

地域での協働をベースに、東京都内、地方都市など複数のフィールドで都市デザイン、まちづくりのプロジェクトを実践中。都市が現場であり、教科書です。共に楽しみ、学びましょう。

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インテリアプランニング研究室

担当教員:高柳 英明

研究内容

本研究室は「癒やし・もてなし・賑わい」といった人間の感性と行動特性に寄り添うインテリア空間・建築デザインを「都市生活学」として探求しています。また、消費社会・生活環境にセンシティブであり、都市居住デザインや商業空間、公共空間の在り方について、常にデザイン科学の目「インテリアデザイン3.0」で、その評価と向上に寄与しています。インテリアや建築好きの方、ものづくりが心底好きな方、それを実証学的に扱い、自分の強みにしたい方の進学をお待ちしています。研究室は大変大所帯ですが「インテリアデザイン3.0の知の射程」の研究トピックに連関し、幾つかの研究ユニットを自在かつルーズに組みつつ、楽しくパワフルに展開しています。ゼミは常時解放・参加も見学自由です。保護者同伴・友人同伴も大歓迎です。詳細は研究室HPをご覧下さい。

社会との接点

目まぐるしく変容する現代都市では、インテリアデザインに求められる技術もどんどん変わっています。BIM・MASといった人間の行動や癖と関連付けたデジタル・ソリューションについて、本研究室は文科省科研費研究・民間企業様との共同研究等を数多く走らせることで、常に社会の要求と共に育っています。

教員の横顔

「人間行動」と「都市生活学」の研究成果に基づいた住宅・集合住宅の企画とインテリアプランニングを得意としています。学生の皆さんにも是非その面白さを実感して欲しいし、私個人も、皆さんと対等な研究者としてディスカッションし、協働し、一緒に成長していきたいと思います。

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ユニバーサルデザイン研究室

担当教員:西山 敏樹

研究内容

都市生活者の目線で,空間・インフラ・製品・サービスなどの様々なユニヴァーサルデザイン実現方策を研究します。ユニヴァーサルデザインと環境負荷の低いエコデザインの融合について研究を進めるユニークで先端的な研究室です。MaaS等の次世代モビリティと都市生活のあり方の研究,AIやIoTを活かした都市福祉政策・技術に関する研究も進めており、積極的に受け入れます。

社会との接点

担当教員の西山は従前,ユニヴァーサルデザイン関連の国レベル・地方レベルの研究プロジェクトの実務中心メンバーを務めると共に、民間の企業との共同研究も多数行ってきました。買い物難民を防ぐ列車を走るスーパーにした「買い物列車」をはじめ、社会実験も色々と行っております。故に社会への提案力は高い研究室になっています。

教員の横顔

学部時代からこれまで、一貫して文系と理系をつなぐ学際的領域で研究活動をしてきました。従前の分野にとらわれない先端領域で活動しており、学会での役員も多数。バス事業を専門領域とする数少ない研究者のひとりであり、地方自治体やバス事業者のアドバイサー経験も豊富にあります。

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都市再生研究室

担当教員:明石 達生

研究内容

私たちの世代の仕事は、原野の新都市開発ではなく、いまある都市の再構築です。住民や企業がそれぞれの思惑で行う建築活動が、都市を良くする方向に自然に導かれていくための「見えないルール」のつくり方を研究します。

社会との接点

研究室には地方自治体や都市再開発を行う企業の方々がよく相談に見えます。時代の第一線で進行中の都市の変化をよく見聞し、的確な助言をするのも研究室の社会的役割のひとつです。

教員の横顔

国土交通省や横浜市役所で行政経験を幅広く積む一方、東京大学教授を兼任して研究と指導に携わってきたなど、行政実務と学術研究の両面に通じた都市計画の専門家です。

住宅生産研究室

担当教員:信太 洋行

研究内容

快適で持続可能な都市生活を実現していくための住まいや、それから生み出されるサービスのあり方に関して、実プロジェクトに触れながら研究を進めます。

社会との接点

既存建物の老朽化や陳腐化を防ぎつつ、上手く活用していくための内装システムや、自然エネルギーの取得を季節や建物用途に応じて、容易に選択できる外皮などを、建築家やメーカーと協同で研究を進めています。

教員の横顔

今の学生諸君は、抽象的・仮想的にものごとを考えていて、身のまわりのモノ・コトを観察分析し、解決策を生み出す力が十分ではない。よって、研究室では、「モノから理論を考え理解する力」、「課題に即し理論に則りモノやサービスを構築していく力」がつくような教育を展開していきたいと考えている。
具体的には、「技術用語(ことば)、技術の社会背景、技術の適応性」を三本柱にして、技術の向こう側にある理論・原理の理解を目指している。

環境プランニング研究室

担当教員:斉藤 圭

研究内容

都市における街区や近隣エリアの抱える問題に対し,建築・都市環境工学や景観工学の視点から見た科学的・定量的な手法やデータを活用しながら,将来的な低減・解決に資する環境配慮型の都市環境デザイン手法やプロセス開発について研究を行っています。

社会との接点

実際の現場での調査・聞き取りを通じた生の一次情報を大切にしながら,研究成果を日本のみならず国際的な視野をもって社会に還元できるよう研究・教育活動を行っています。

教員の横顔

2016年までの約8年間をマレーシア・ジョホールバルで大学教員として働き,アジア都市開発の最前線を目の当たりにしてきました。現地研究者や学生とのネットワークを活かした共同研究プロジェクトも数多く実践しています。

国際開発プロジェクト研究室

担当教員:沖浦 文彦

研究内容

都市や地域における望ましい価値の実現(「開発」)のあり方について、「国際」と「プロジエクト」の観点から研究を進めます。「国際」とは国をまたいだ人や情報、知識等のやり取りのことであり、「プロジェクト」は価値実現のための試みのことです。これらを組み合わせたプロジェクト・プログラムマネジメントのあり方と、そこで必要となる多角的な対象の見方について研究するとともに、学生にはこれらを修得してもらいたいと考えます。

社会との接点

「国際」の観点は、外国で活動する人々だけに必要なものではありません。日本国内でごく普通に暮らし、学び、働く人々は皆、国際的な活動と深く関係しており、更にこれからの若い世代はますます海外において働く、学ぶ、活動すると言った機会は増えていきます。このような認識の下、そこで求められる物事の見方、対応する人間力を磨くべく、様々な機会を提供していきます。

教員の横顔

民間シンクタンク勤務を経て、日本の政府開発援助(ODA)をおこなう(独)国際協力機構(JICA)に約25年間勤務し、タイ、ベトナムでの駐在などを経験しました。その経験から政府や民間、コミュニティなどのさまざまな「主体」の役割と立場の難しさ、「援助」という行為の困難などを認識しました。価値を実現するための総合的なアプローチやマネジメント、個人の能力開発のあり方などに関心を持っています。